患者さん親子が「優秀家族賞」に表彰されました
当クリニックから推薦した竹内さん親子が、江東区の8020すこやか家族の優秀家族賞に表彰されました。(2018年6月)
今回表彰されたゆうき君(3歳)は、元気でよく笑う男の子。わんぱく盛りで、食べるのが大好き。当クリニックでは、女性の小児歯科専門医に言われるとお口をしっかり開ける、がんばり屋さんです。
ゆうき君が歯医者さんに通い始めたのは1歳2か月。まだ、歯が上下で8本しかなく、言葉を話し始めた頃でした。それから欠かさず定期健診を続けて、歯医者さんが好きになりました。
3歳になる今、目立つ虫歯は1本もありません。それでも、定期的に検診を受けて、お口の中を先生に見せてくれます。自分の口を見せるんだ、という意識がしっかり芽生えていますね。
そんなゆうき君を支えているのが、お母さんの朋美さん。歯が8本しかない頃から、歯並びや虫歯予防のことをしっかり考え日頃の歯のお手入れや定期健診をしっかりされていました。ゆうき君の笑顔から白くて健康な歯が見えるのは、熱心なお母さんの存在があってこそですね。
乳幼児期のお口の健康は保護者次第
ここ最近で3歳時点の平均虫歯本数は大きく減りました。それだけ小さなお子さんを持つお母さん・お父さんの意識が大きく変わりました。
1993年 | 2016年 | |
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3歳の虫歯本数(平均) | 3.2本 | 1.0本 |
2016年厚生労働省歯科疾患実態調査より
お母さん・お父さんが子どもの頃と比べると、歯に関する習慣も大きく変わったのではないでしょうか。
- 口移しは、注意が必要(虫歯はうつる)
- 仕上げ磨きは毎日する
- 歯が生え始めたら、定期健診へ
など、一世代前では「当たり前」ではなかったかもしれませんね。
いずれも乳幼児が勝手にできるわけはなく、保護者の方の熱意が大事になってきます。今回ゆうき君が受賞できたのは、熱心なお母さんやご家族の方のおかげですね。
乳幼児にもしっかり治療する歯科クリニックであるために
中には、ゆうき君のように慣れることができず、どうしても泣いたりわめいたりするお子さんがいます。それでも、だんだん慣れていくお子さんが多いので、ご安心ください。
当クリニックは、小児歯科専用の治療台や専門医がいます。お子さんが泣くからといって、簡単に治療を終わらせたり、適当に済ませたりということはありません。必要な治療や処置をしっかり行います。例えば、虫歯予防のために塗るフッ素も、しっかり塗ります。
治療や処置を頑張ったお子さんは、保護者の方やスタッフにも認めてもらえて、褒めてもらえて、次回も頑張ってくれています。
親子や家族で通える歯科クリニック
当クリニックは有明という住宅街にあり、ご家族や親子で通っている方が多くいます。
「歯医者嫌いの息子に紹介したら、今では歯医者が好きになって、疲れたら『歯のクリーニング行ってくる』と言うようになりました」というお母さんもいます。
院長の私としては、患者さんを紹介していただけるのは嬉しいですが、それ以上にご家庭で「歯」の話題をしてくれるのが大変すばらしいと思っています。健康のバロメーターと言われる歯。大切な家族の歯がどのような状態か知っておきたいですね。
最後に、今回竹内さん親子が受賞した8020さわやか家族について簡単に紹介します。
はじめに、8020運動とは
8020運動とは、「80歳になっても20本以上自分の歯を保とう」という運動です。
この運動が始まった1980年代は、80歳以上で20歯以上ある割合が10%未満でしたが、2017年の8020達成者が50%を超えました。(厚生労働省の歯科調査)
8020運動の身近なところを紹介すると、1歳6か月検診や3歳児歯科検診、保育園・幼稚園・学校・職場での歯科検診、休日救急歯科検診、訪問歯科保健活動などがあります。
8020すこやか家族とは
3歳児歯科検診を受けたお子さんと同居の家族1人が、かかりつけ歯科医の推薦をもとに表彰される制度です。例年ですと、江東区区民報の4月号に応募のお知らせが出ます。